お茶のはなし

古くなったお茶を見分ける方法

お茶は空気中の酸素や湿気、太陽光、蛍光灯の光によって酸化して古くなってしまいます。

封を開けていなければ酸化することはないので、賞味期限を少し過ぎたお茶でもそれほど品質に変化はありません。

古くなった茶葉の色は、湿気や光の影響で本来の緑色から劣化して褐色になってしまいます。

お茶を淹れたときの水色は緑色ではなく、赤黒っぽい色になり、香りにいたっては、お茶本来の香りではなく明らかに変質した匂いがします。

 

傷んだお茶をそのまま捨てるもはもったいないので、フライパンで炒ったりオーブンで焼くとほうじ茶として飲むこともできます。

ほうじ茶にしてもおいしくならない場合は、市販されているお茶パックのような通気性の良い袋に入れて靴箱、トイレなどに置けば、お茶の持つ抗菌・消臭効果で匂い消しにもなります。

 

さらに、お茶には殺菌効果をもつカテキンが含まれているので、この袋を湯船に浮かべれば入浴剤として使うこともできます。

全国5位

鹿児島県にて開催された全国手もみ茶競技大会、24チーム出場して結果は5位でした。ちなみに優勝は三重県チーム。

P1020006
P1020013
みな同じ条件、同じ原料茶葉で限られた時間内に手もみ茶を作る競技。各県代表の技と技のぶつかり合い、手ごたえはあったものの惜しくも入賞まであと一歩でしたが、この悔しさを来年にぶつけたいですね!!

同時に教師認定試験も行われ、数人の審査員に囲まれての手もみは見ているこちらが緊張してしまうほど。

P1020020
出場した保存会員のみなさん、お疲れ様でした。

お茶うがいで新型インフル予防

秋以降、季節性のインフルエンザと新型インフルエンザが重なって流行ると懸念されていますが、有力な記事を見つけました!!
 
椙山女学園大学教授であり薬学博士の中村好志先生が以下のコメントを発表されました。
   
       『新型インフルエンザの予防には「お茶」を使ったうがいを』
            椙山女学園大学 生活科学部教授 中村好志氏
(抜粋)
緑茶には栄養が豊富に含まれています。それらの成分が抗ウイルス、抗菌、消臭などの作用を持つことが数多く報告されていますので、「うがい」にお茶を用いれば、薬ほど強くはないけれどもマイルドな効果が期待されます。
特に緑茶カテキンのヒトインフルエンザに対する作用は詳しく検討されていて、溶血活性阻害、ウイルス感染による細胞内増殖活性阻害、NA活性阻害など弱いけれども抗ウイルス的な作用を示すこと、インフルエンザ感染細胞のアポトーシスによる細胞死(生体防御の免疫応答反応の一つ)を助ける働きがあることが知られています。
(中略)
うがい薬でのうがいは大事な菌まで死滅してしまい、かえってウイルスの侵入を許してしまい、あまり効果は期待できないという結果が出ています。
お茶にはそのような「副作用」がありませんので安心して使うことができます。
番茶や安価な煎茶を熱湯で淹れて冷ましたものや、冷蔵庫で冷やしたものでも問題ありません。
「お茶うがい」の医学的効果は今のところ明確ではありませんが、虫歯予防等の福次効果も期待して使うのがよいでしょう。

 

お茶に含まれるエピガロカテキンガレート(EGCG)というカテキンの一種に感染を阻止する働きがあると言われ、その効果は強力で、普通に飲むお茶を数十倍の濃度に薄めても効果があるそうです。
 
ちなみにカテキンは、煎茶と比べるとほうじ茶や玄米茶、烏龍茶などにはあまり含まれていません。
 
 

夏といえば冷茶

やはり夏といえば、麦茶やウーロン茶、
手軽に買えるペットボトルなどをついつい手にしてしまいがち。
 
でも、湿気が多い日本の夏には、やはり緑茶の風味や香りが良く似合うんです。
そこで、手軽にできる美味しい冷茶の作り方をご紹介します!!
 
急須を使って淹れる場合~オンザロック~ 
 
お湯で淹れて氷で急速に冷やすことで、緑茶本来の味と香りを損なわず、爽やかに美味しく頂けます。すぐできますので急な来客にもピッタリですね!!
 
P1010602 (1)用意するものは、
   ・お茶 (上級煎茶)
   ・お湯
   ・急須
   ・氷
   ・グラス

 

 

 

 

P1010604
(2)急須に茶葉を入れます。
茶葉の量は、1人分約5グム、普段お湯で淹れる時より多めにするのがポイント。

 

     

 

 

 

P1010606(3)湯冷ましなどで、        70~80℃位まで冷ましたお湯を急須に注ぎ、約1分ほど、お茶の葉が開くまで待ちます。

 

 

 

 

 

P1010608(4)お茶の葉が開いたら、氷を入れたグラスに、氷の上から量と濃さが均等になるように廻し注ぎをします。この時、氷が溶けることを考慮して少し濃い目に淹れます。

 

 

 

 

 

P1010611(5)さあどうぞ、おいしい冷茶が入りました。身も心も癒されますよ!! 

 

 

 

 

 

 

 

緑茶は低温でじっくり淹れたり、急速に冷却することにより、甘み(旨味)成分のテアニンやビタミンCが壊れずに残っているため、まろやかで深みのある、旨味たっぷりの冷たいお茶になります。
また、色の変化も少なく緑の鮮やかな色が長時間楽しめますので、是非お試しください。

 

         

そもそも新茶とは?

お茶は、年に4回収穫することが出来る4期作物です。
 
最初の収穫は4月下旬から5月中旬で、この時期に摘まれたお茶を新茶といいます。
産地では、その年最初に摘むので「1番茶」と呼ばれます。

そして、6月から7月に新たに伸びた芽を摘んだ「2番茶」、8月に摘まれる「3番茶」、
9月下旬から10月上旬は4番茶(秋冬番茶ともいう)。
 
新茶(1番茶)は旨味成分(テアニン)が多く、2番茶以降は苦味、カテキンなどが多くなる傾向にあります。
 
新茶の香りは、みずみずしく爽やかで新鮮です。この香りは夏がくると消えてしまいがちです。
 
さらに、香味濃厚な新茶には、それだけたくさんの栄養成分も含まれていて、「健康飲料の王様」といわれています。
 
美味しくて身体にとっても良いお茶の1番の旬が、新茶時期の4月下旬から5月中旬となります。

茨城さしま茶史

今日は茨城県西地区に広がる「さしま茶」の歴史を紹介します。
 
先月、ブランド強化を図ろうと「さしま茶協会」が発足され、
何かと注目を集めていますが、さしま茶の歴史は今から約350年前の
江戸時代初期から茶の栽培が始まったと、記録が残されています。
 
江戸時代・関宿藩のすすめ
猿島台地といわれる生産性が低く、やせた土壌や干害にも強く、強風から作物を守る防風垣として栽培され始めたさしまの茶園は当時の先人たちの知恵から生まれたものでした。
そしてこの時代、江戸が一大消費地として栄えるようになると、茶の需要は爆発的に増加し、茶園は関宿藩(現在の千葉県野田市)の財政を支える恰好の租税の対象とされました。
しかし、最初から江戸で茶が売れた訳ではなく、当時のさしま茶の製法は「日乾法」といい、茶の葉を蒸した後、むしろの上で手や足で揉み、日光で乾燥させるだけという粗悪なものでした。
やはり江戸では売れず、埼玉、栃木、群馬県下に販売されていたそうです。
 
製茶法の改良・2人の偉人
江戸時代末期~明治時代前期にかけて製茶法の改良に努めた人々がおり、この時代頃からさしま茶の名声が高まりました。
その1人が現在の坂東市辺田の中山元成という方です。
この方は江戸時代末期に京都・宇治の製茶師を茨城に招き、茶園の改良と手もみ製茶法を学び、茶を蒸すための蒸気釜など茶製具の改良や発明に努めました。
                    e58583e688902                      中山元成

そしてもう1人が野村佐平治という方で、10代で叔父の供をして初めて江戸に出た彼は、日本橋にある山本嘉兵衛(現在の山本山)の店で、宇治茶がさしま茶の25~100倍もの値段で売られていることに非常に驚きました。
そして野村佐平治は嘉兵衛から宇治茶の栽培法と製茶法の伝授を受け、翌年春の収穫期にその製茶法を試したところ、江戸の茶商に高く評価され、「江戸の花」と名付けられ人気を博しました。
佐平治は元成のところへも行き、技術を磨き、茶園管理の研究、指導に努めたそうです。
                     e4bd90e5b9b3e6b2bb                      野村佐平治

さしま茶の輸出
今から約150年前の1854年の江戸末期、日米和親条約が結ばれると、中山元成は先見性を発揮し、来るべき貿易に備えて海外事情や通商を徹底調査し、さしま茶の貿易を計画しました。
紆余曲折を経て、日米通商条約締結の1859年10月10日、さしま茶は初めて海を渡りました。
 
粗悪茶の横行
開港以来、当時茶は生糸と並んで日本の輸出品の重大な地位を占めていました。
その半面、急激な需要増大に応じるために粗製茶や偽茶が横行し、混ぜ物入りの不正茶が出回りだしたのです。
明治15年にはついに、アメリカ議会で不正茶輸入禁止条令が出され日本茶の輸出は急激に減少し、同時にさしま茶も信用を失ってしまうのですが、
ここで中山元成は「茶業組合取締所」の頭取に就任、茨城県内の茶の改善に努めました。
 
「野村流」製茶法
明治20年、野村佐平治は「製茶指針論」を発表、同28年には「野村流緑茶製法指南」を出すなど、中山元成と共に宇治式の製茶法を守るべく、「野村流」製茶法を佐平治らが編み出しました。「野村流」とはホイロの上で行う独特の手もみ技術のことをいい、
その頃県内では、「駿河流(静岡流)」が流行しつつあり、これに対し元成、佐平治らは静岡流が針のように仕上げる茶の葉の形状を重視して揉みあげるのに対し、野村流はあくまでも茶本来の香りや味、色を出すことを重視していたとされています。
明治28年に各地に開設した「野村流製茶練習会」・「野村流製茶伝習所」でその教えを受けたものは千百余名に達したそうです。
明治後期以降、野村流と静岡流はお互いの長所を取り入れ、製法も統合されていくようになりました。
 
それからのさしま茶
明治30年代、製茶貿易市場が静岡県清水港に移転するに至って、さしま茶は貿易から姿を消し、茨城県内外の需要に限られてしまいます。
そして時代は近代化、機械化の一途をたどり、大正4年には猿島郡茶業組合の模範製茶場が境町に開設され、のちに製茶機械が導入されました。
製茶機械が導入されると、それまでの手もみ製茶が衰退するまいと、手もみ製茶を自負する人たちによって機械茶と拮抗する時代がしばらく続きます。
 
激動の昭和 
昭和に入り、大規模農家を中心に機械化が急激にすすみ、「猿島機械製茶組合」が結成され、積極的な活動が行われました。
しかし、戦時色が強まると茶園は麦、大豆、稲などに変わっていきますが、畑の境目にある畦畔茶園が多く存在したため、それほどの減産にならなかったようです。
戦時中の茶製品は、供出品としてすべて取引されました。
 
愛されるさしま茶に
現在の日本茶の生産は中山元成、野村佐平治らの時代とは大きく変化し、全国的にほとんどが機械製造となり、茶摘みにも機械を使うようになりました。
現在、こうして茶業に携わることが出来るのも偉大な先達の努力、強い情熱があってこそですね。

 

茶とtea~世界に広まったお茶~

茶をさして、「茶(チャ)」という呼び名と「tea」という呼び名があります。
 
中国に近い国や中国の奥地からユーラシア大陸のなかをひろがるように
伝わった茶は「チャ」、インド方面では「チャイ」という名になっています。

 
これに対し中国福建省から
インド洋経由の海路でヨーロッパに伝播した
呼び名を「テ」、「テー」という。
 

これを現在では「紅茶」を意味するように、伝わったヨーロッパ諸国では
「テ」、あるいは「ティー(tea)」と呼ばれています。

お茶の保存

お茶の葉は、味や香りを重視する生鮮食品であるため、高温や湿気、光、酸素を非常に嫌います。
お茶の葉は3%前後の水分を含んでおり、湿気や臭いを吸いやすく、紅茶や烏龍茶と比べると大変デリケートな食品なのです。
 
開封後は密閉容器(茶筒など)に入れて冷暗所に置き、なるべく早く飲みきることが大切です。
 
未開封のお茶を長期保存する場合は冷凍庫で保存し、開封するときは必ず常温に戻してからにしましょう。でないと開封時にお茶が吸湿してしまいます。
 
もしも酸化して風味が悪くなってしまったら、オーブントースターで軽く熱すると自家製のほうじ茶にすると美味しくいただけます。
 

深蒸し煎茶の淹れ方(2人分)

美味しいお茶を淹れるには茶葉の量・お湯の量・お湯の温度がポイントに
なってきます。
お茶を入れるためのお湯の量と温度がお茶の美味しさをもっとも左右します。
 ※お湯の温度はお茶の種類や質にもよります
  
1.湯呑みの7~8分目までお湯を注ぎます。
 (そのお茶の本来の甘みを味わうためにも、やや低い湯温70℃くらいをおすすめします。渋めが良い時には、高温で淹て下さい)
 
2.急須に大さじ1杯の茶葉をいれます。
 (気持ち多めにいれましょう)
 
3.湯呑みのお湯を急須に注ぎ、ふたをして少々待ちます。
 (お湯の量は急須の半分くらいで淹れると淹れやすいです)
 
4.それぞれの湯呑みに交互に少しずつ注ぎ分けます。
 (交互に注ぐことで濃さが均一になります)
 
5.最後の一滴まで、少し急須を振りながら出します。
 (急須にお湯が残っていると成分が出続け2煎目が渋くなります)
 
6.最後にふたを開けて急須のうしろ側をポンとたたいて中の茶葉を寄せておきます。
 (こうすると急須の中で蒸れるのを防ぎ、2煎目が美味しくなります)
 
2煎目は1煎目より高い湯温で同じように淹れてみましょう。
 
あとはそれぞれのお好みで茶葉の量や湯温を変えて自分好みのお茶を淹れてみるのも楽しみの一つだと思います。
 

虫歯予防作用

お茶にはフッ素とポリフェノールという物質が含まれています。
 
フッ素は歯の表面のエナメル質を強くして、歯が乳酸で溶けないように働きます。また、カテキンが虫歯菌の繁殖を抑える効果があります。
 
また、お茶には消臭作用のあるポリフェノールの一種である、フラボノール類
という物質も含まれており、
消臭作用で口臭を低減する効果も期待できます。
 
 

次のページ »